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頭で心はコントロールできない


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頭で考えた通りに体が動いて、やるべきことを全部やれたら、僕の悩みはほぼ無くなる。体は脳からの指令で動くはずなんだけど、僕の「心」が邪魔をするんだ。僕はシンドイことが大嫌い、だから心がシンドイことから僕を守っているとも言えるわけだ。しかし、

 

男にはやらねばならぬ時がある。

心がささやく。

  • ファミコンちょっとだけやろうよ!
  • ベストテンに石川ひとみが出るよ!
  • 夏休みはまだ一週間もあるよ!
  • なあに、やる気になればすぐ終わるさ!

この甘いささやきに何度も負けそうになったし、というより実際負けた。そんなとき僕の母親は素晴らしいライフハッカーだった。

 

鉛筆を削りなさい。

僕は小学校までは鉛筆を使っていて、しかもナイフで削るというギャートルズばりのエコライフを送っていたのだ(写真そのもの)。この鉛筆削り作業はなかなか楽しい。丸くなったり芯の折れた先をバランスよくナイフで削っていくのだ。深く削り過ぎて芯を折ってしまったり、やたらと芯先を長くしてしまったり。黄金比ともいえるフォルムで削れたときの快感はいまだに憶えている。そしてその鉛筆を見つめているうちにムラムラとした謎の感情に襲われたのだ。

 

なんだこの気持ちは....?

まさか....書きたい........のか?

この尖った鉛筆を....先端を....どこかにこすりつけたい!

そうだこの先端が丸くなるほど紙にこすりつけてやるんだ!

徹底的にこすりつけてやる!

もう今夜ばかりは許すもんか!

紙はないのか!紙は!!

 

気がつくと僕は一心不乱に漢字ドリルに大量の「ぎょうにんべん」を書いていたのだ。

 

強引にまとめるよ。

やるべきことを直接やろうとするのではなく、関係はないけど無関係とはいえない作業にまず没頭してみる。できれば悪魔的快感の伴うものがよい。

そしてどさくさに紛れて、あるいは勢いで、ついでにやってしまうのだ。シンドイことに少しでも心を向けてしまうと、奴は必ず邪魔をしてくるからそこは要注意だ。

 

勉強が始められない時の類似のライフハックも教えよう。

消しゴムを消しながら、カスをやたらと長く繋げる作業がオススメだ(まるでリンゴの皮を途中切らずに剥ききるように。できれば30cm超級が望ましい)。未経験者は是非一度チャレンジしてほしい。不思議な快感に酔いしれるはずだ。

実はこの作業にはコツがあって、なにも書いてないノートのうえで消しゴムを擦るより、びっしりと鉛筆で書き込んだ文字を消す方がなぜか消しカスが切れずに繋がりやすいのだ。気がつけばこれまでせっかく書いた漢字ドリルの半分は白紙に戻っているだろう!

.....そんなときは鉛筆を削るんだ。